【入門編】 importHelpersによるヘルパー関数の外部化 – TypeScript実践ガイド

こんにちは!TypeScriptの世界へようこそ。
コードを書いていると、「あれ、これってどうしてこうなるの?」と迷子になる瞬間、ありますよね。大丈夫、みんな最初はそこから始まります。

今日は、TypeScriptの「影の立役者」とも言える、ちょっと賢い設定「importHelpers」についてお話しします。これを知っておくと、あなたの書いたコードがスリムになり、パフォーマンスも向上します。一緒に見ていきましょう!

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1. コンパイル後のコードに隠された「おまけ」の話

TypeScriptは、私たちが書いたモダンなコードを、ブラウザが理解できるJavaScriptに変換してくれます。この変換作業を「コンパイル」と呼ぶのですが、実は裏側でTypeScriptは「おまけの機能(ヘルパー関数)」をこっそり追加しているんです。

例えば、新しい構文(スプレッド構文など)を古いブラウザでも動くように変換する際、TypeScriptは「これをうまく動かすための部品」を、変換後のファイルの先頭に毎回コピペしてくれています。

想像してみてください

あなたが料理(開発)をしているとして、レシピ(コード)を書くたびに、一番上に「包丁の使い方」「火の起こし方」という説明書を毎回毎回、手書きで書き写しているようなものなんです。

  • 1ファイルだけなら良いけれど、10ファイル、100ファイルになったら?
  • 同じ説明書を何百回も書き写すのは、スペースの無駄ですよね。

この「無駄」を解消するのが、今回紹介する `importHelpers` です。

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2. 「importHelpers」という魔法のスイッチ

`importHelpers` を有効にすると、TypeScriptは「説明書を毎回コピペするのやーめた!」と決断します。代わりに、「詳しくは `tslib` という本棚を見てね!」というリンクを貼るようになるんです。

こうすることで、各ファイルが驚くほど軽くなります。

設定のやり方はとっても簡単!

プロジェクトのルートにある `tsconfig.json` を開いて、`compilerOptions` の中に以下の1行を追加してください。

{
“compilerOptions”: {
// …他の設定…

// これを true にするだけで、ヘルパー関数を外部から読み込むようになります
“importHelpers”: true
}
}

たったこれだけです。でも、これだけだとTypeScriptは「どこにその本棚(ヘルパー)があるの?」と迷子になってしまうので、 `tslib` というパッケージをインストールしてあげる必要があります。

ターミナルで以下のコマンドを打ち込んでみてください。

npmを使う場合
npm install tslib

yarnを使う場合
yarn add tslib

これで準備完了です!

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3. 具体的に何が変わるの?

言葉だけだと少し抽象的なので、イメージしてみてください。

設定前(importHelpers: false)

// A.js (ヘルパー関数がベタ書きで入ってくる)
var __assign = …; // 毎回生成される
// …あなたのコード…

// B.js (ここにも同じものが!)
var __assign = …; // また生成される!

設定後(importHelpers: true)

// A.js (tslibから借りてくる!)
import { __assign } from “tslib”;
// …あなたのコード…

// B.js (ここもtslibから!)
import { __assign } from “tslib”;

どうでしょう? `tslib` という共通の部品庫から必要なものだけを呼び出すので、最終的なファイルの合計サイズがぐっと小さくなります。特に大規模なプロジェクトになればなるほど、この効果は絶大です。

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最後に:完璧主義にならなくて大丈夫

「えっ、じゃあ今すぐ全部のプロジェクトで設定しなきゃいけないの?」と焦らなくても大丈夫ですよ。

最初は「コードが動くこと」が一番大切です。`importHelpers` は、アプリケーションが成長してきて、「あれ、なんだかファイルサイズが大きくなってきたな?」と感じ始めた頃に思い出して設定するだけでも、全く遅くありません。

TypeScriptは、エンジニアの皆さんが心地よく開発できるように、こうした便利な機能がたくさん隠されています。一つずつ知っていくことで、あなたのコードはもっと洗練され、もっと美しくなっていきます。

ぜひ次のプロジェクトを立ち上げるときに、`tsconfig.json` を覗いてみてくださいね。応援しています!

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