こんにちは!Reactの世界へようこそ。
フロントエンドの最前線で日々コードを書いていると、時々「これ、どうしてこんなに重くなっちゃうんだろう?」と頭を抱える瞬間がありますよね。特に、入力フォームに文字を打ち込むたびに画面がカクついたり、反応が鈍くなったり……。
そんなとき、Reactがそっと差し出してくれる魔法の道具が`useDeferredValue`です。今回は、このちょっと賢い「後回し術」について、一緒に紐解いていきましょう。
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1. なぜ「重い」と感じるのか?
まずは、イメージしてみてください。あなたは今、スーパーのレジに並んでいます。
あなたの前には100人ものお客さんがいて、店員さんが一人ずつ丁寧に会計をしています。あなたが「あ、これ一つ追加でお願いします」と商品を渡すたびに、店員さんがその100人全員の列を最初から確認し直して計算し始めたら……。
……想像するだけで、待ち時間で倒れてしまいそうですよね?
Reactでも同じことが起きています。あなたが入力ボックスに文字を打つたびに、画面全体が「さあ、全部計算し直すぞ!」と張り切ってしまう。これが、いわゆる「UIが重い」という状態です。
2. `useDeferredValue` は「優秀な受付係」
そこで登場するのが `useDeferredValue` です。こいつは、言ってみれば「超優秀な受付係」。
あなたが何かを入力したとき、すぐさま「全員計算し直せ!」と叫ぶのではなく、「今はちょっと混んでるから、まずはあなたの入力を受け付けて、裏でゆっくり準備するね。他の急ぎの用事(入力の反応など)が終わってから、結果を表示するよ」と、優先順位を整理してくれるんです。
これを使うと、画面の入力操作という「今すぐ必要な反応」はキビキビ動かしたまま、結果の表示という「重たい計算」だけをちょっとだけ遅らせることができます。
3. 実践!コードで見てみよう
では、実際にどんな風に書くのか見てみましょう。下のコードは、検索ワードを入力すると、その結果をリスト表示するような簡単なイメージです。
import React, { useState, useDeferredValue } from ‘react’;
function SearchComponent() {
const [text, setText] = useState(“”);
// 1. まず、入力された値を「遅延させてもいい値」としてマークします
// これが「後回し候補」になります
const deferredText = useDeferredValue(text);
return (
placeholder=”ここに入力してね”
/>
{/ 2. 重い処理(リストのフィルタリングなど)には、
元のtextではなく、遅延させたdeferredTextを使います /}
);
}
// 想像してください:ここがものすごく大量のデータを処理する重いコンポーネントです
function SlowList({ searchWord }) {
// 実際にはここで何千件ものフィルタリングをしたりすると重くなります
return
;
}
このコードのポイント
- `text` は、あなたが入力した瞬間に反応する「リアルタイムな値」です。
- `deferredText` は、Reactが「今、メインの作業が空いたな」と判断したときに更新してくれる「余裕のある値」です。
こうすることで、「入力の反応は爆速」なのに「検索結果の更新はスムーズ」という、プロ顔負けの心地よいUIが完成します。
4. 最後に:焦らなくて大丈夫
初めてこの概念に触れると、「えっ、遅延させるの? ユーザーを待たせることにならない?」と心配になるかもしれません。でも、安心してください。
Reactがやっているのは「ユーザーを待たせること」ではなく、「一番大事な操作(入力のサクサク感)を損なわないために、計算のタイミングを調整している」だけなんです。
技術の世界では、何でもかんでも「速ければいい」わけではありません。時にはこうした「あえて後回しにする」という余裕を持つことが、ユーザーにとって最も快適な体験を生むこともあります。
もし今、あなたの作っているReactアプリが少し重いなと感じたら、この `useDeferredValue` を思い出してみてください。あなたのコードに、優しい「隙間」を作ってあげましょう。
それでは、また次回の冒険でお会いしましょう!コーディングを楽しんでくださいね。

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